レポートの添付画像について

遠隔画像診断のブログ

「依頼先の選び方」で「質の高いレポート」の定義を述べさせて頂きました。その中で添付画像の項目に、

  • 添付画像の有所見部には矢印などが記載されている
  • 添付画像と所見が対応できるよう所見に(図1)などの表記がある

と書かせて頂きました。複数の遠隔画像診断会社や複数の読影医のレポートを見る機会がありますが、私の所属するイメージ・コミュニケーション(株)では当たり前のように思うこの条件は、それほど一般的ではないようです。

その前に、Google画像検索で[radiology report]で検索してもわかるように、欧米特にアメリカの画像診断レポートは文書による記載が一般的であり、添付画像がないことがほとんどです。また下記にあるように比較的長文による free-text, narrative reporting と言われるものです。これはレポートの多くがトランスクライバーを介したディクテーションを介して作成されることも影響していると思います。

http://lighthouserads.com/sample-report/ より

最近は、Structured reporting と言われる定型化され箇条書きが主体のレポートも一般化してきています。

https://www.vrad.com/service/final-reads/ より

いずれもレポートに添付画像はありません。12-3年前にアメリカの遠隔画像診断施設に視察に行った際も同様で、ごく一部に添付画像があるレポートを目にしたことがありますが、未だに一般化していないようです。なにか事情をご存じな方はぜひコメントなどで現状をお教えください。

一方日本では院内のレポートも遠隔画像診断レポートも、添付画像があることが一般的となっています。弊社のHPにアップロードしているサンプルレポートも同様です。百聞は一見にしかず、アメリカのレポートよりもずっと理解しやすいと思います。

レポートの記載については、おそらく記述的に記載する部分と、箇条書きの部分が混在することが大部分と思いますので、今回のテーマにはしません。また別の機会に述べたいと思います。(時々、すべてのレポートをアメリカスタイルで記述的に記載される先生もおられるようです。はっきり言って読みにくいです・・)

添付図は重要な有所見の際に添付されると思いますが、まず画像内に→などの記入はあるでしょうか。サンプルレポートのような明らかな所見の場合は問題ないのですが、サイズが小さい病変や微小な病変は、添付図だけではわからない場合が多いです。はっきりしない場合は→などで示すことは必要と思います。また、(図1)などの番号が振られていることが一般的と思いますが、本文中のどの所見と対応するのでしょうか。この記載が本文中に無いレポートが案外多いのです。さらに、所見の記載順と添付画像の順番がぐちゃぐちゃになっているものあり、そのようなレポートは理解するのに時間がかかること、この上ないです。

弊社レポートサンプルのように図の番号に加えキャプションが入れられる場合はまだよいのですが、データ連携でキャプションは送信できない場合も多々ありますので、本文中に(図1)などの記載は必須と思います。

レポートの読み手がストレス無く迅速に誤解無く理解できるようにすることは、内容もさることながら質の高いレポートの形式として満たすべき条件と考えています。

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