遠隔画像診断の歴史
~その技術的背景を含めて~
遠隔画像診断の現状とその問題点を理解するためには、遠隔画像診断の歴史や技術を含めた背景をある程度知っておく必要があります。私が放射線科医局に入局したのは1996(平成8)年ですので、まさに遠隔画像診断の黎明期から商用サービスの開始の時期に一致します。色々な資料に加えその当時の記憶をたどりながら、遠隔画像診断の発展の歴史、技術的背景を概説したいと思います。
- 黎明期 〜1990年代前半
- 商用サービスの開始 1990年代後半〜
- 遠隔画像診断と医師法との関係 1997(平成9)年12月24日健政発第1075号通知
- 遠隔画像診断と診療報酬 2002(平成14)年 遠隔画像診断管理加算
- 独立放射線科医の出現 2000年代〜
- 通信回線の高速化・価格の低下とフィルムレス化の加速 2000年代〜
- 安価かつ高速なVPNの普及 2000年代中頃〜
- 大学医局の遠隔画像診断への参入 2000年代中頃〜
- クラウド型遠隔画像診断システムの登場 2007年〜
- 画像診断管理加算2の大幅増点と遠隔画像診断の発展 2008年〜
- 遠隔画像診断ガイドラインの策定 2010年4月
- ノーリツ鋼機によるドクターネット株式の取得 2010年5月
- 一般社団法人遠隔画像診断サービス連合会の設立 2013(平成25)年4月
- 2014(平成26)年診療報酬改定における、画像診断管理加算の施設基準の変更
- 遠隔画像診断におけるAIの導入 2010年代後半〜
- ICTを活用した勤務場所に関する規定の緩和 2018(平成30)年診療報酬改定
- 歴史と技術のまとめ